夢のない世界

最近のニュースで高校の単位未履修という問題が全国で波紋を呼んでいるようですが、学生の頃の僕は日本史より世界史のほうが好きでした。日本史は安土桃山時代は別格ですが、それ以外はなんか地味な印象を受けていました。

物知り先生の脱線トークがあるから印象に残っていることって結構あります。
中国では弁髪や纏足という風習があることも世界史の脱線トークで知りました。
ロシアの女帝エカテリーナにいたっては名前しか覚えていません。
が、常々エカテリーナという名前は良い名前だと思い続けています。
社会に出て我々のような創作を行う仕事の場合は、ふと、こういう雑学や語感の記憶が何かの役に立っていると感じます。

単位が足らないのは授業日数が足らないからだと思いますが、僕のように世界史のほうが好きだったかもしれない学生が、受験のために日本史しか習えなかったと思うと、うまく言えませんが可能性を潰しているなあと思います。

急場しのぎで履修用の感想文を書いて履修という措置がとられるのでしょうけど、
もう世界史も日本史も廃止して歴史としてまとめたらええやんと思います。
ちょっと前までは教育には夢を育てる義務があったと思うし、教育そのものが夢だったと思います。
夢のない世界や夢を見られない人間を量産して欲しくないです。